
自然素材の木の家
Concept木の家をつくる理由
髙山建築が建てる家は、木材を多く使っています。床や天井、建具、外壁などの見えるところだけでなく、完成後は見えなくなってしまう柱や梁などの構造体まで木材です。
心地よい空間づくりに、無垢の木材の香りや肌触りは欠かせません。玄関の扉を開けたとき。靴を脱いで、足の裏が床に触れたとき。木の爽やかな香りに包まれ、なめらかで温かい床や壁に触れる。暮らしの中でふと気が付く心地よさは、空間に寄せる信頼や安心の気持ちを醸します。この信頼や安心は、やがてわが家への深い愛着へと変化していくのです。


木材の耐久性とメンテナンス性
木材は、香りと肌触りに優れた気持ちのいい自然素材。それでいて、耐久性とメンテナンス性に優れた優秀な建材でもあります。
このことに驚かれる方もいるかもしれません。木材というと腐りやすいのではないかと思うこともあるでしょう。もちろん、水はけが悪く湿気が逃げない場所では腐ってしまいます。しかし、1300年以上も昔に建てられた法隆寺が世界最古の木造建築として現存しているのは、ちゃんと水はけが計画され、風通しのよい構造になっているからです。
家と人の健康のために性能を大切にしている髙山建築の家は、結露の心配がなく、換気も隅々まで行き届いているので、木材が力を十分に発揮できます。メンテナンスも簡単。凹んだ部分や傷付いた部分に水分を与えると、細胞が膨らんで元に戻ります。大きな破損が生じた場合も、メーカーでしか直せない新建材に比べると、木材は大工が修復できることが多いため、工期が短くコストも低く抑えられます。



経年変化と暮らしの深み
年月とともに色合いが変化するところも木材の魅力です。変化の仕方は樹種によってさまざま。濃くなるものも、淡くなるものもあります。同じ樹種でも部位によって変化の具合は異なり、人が制御することはできません。しかし、磨いたり、修繕したり、手をかけることで、より美しい変化を楽しむことができます。こうしたひと手間を惜しまないのが「丁寧な暮らし」です。
髙山建築ではとにかく長持ちしてほしいと思って家を設計し、建てています。そのためには頑丈でメンテナンスがしやすいという物理的な耐久性はもちろんのこと、次世代が住みたいと思える精神的な耐久性も必要です。木材でつくられた空間の心地よさや快適性から生まれる、家への愛着。そして、年月とともに色合いが変化する木材への親しみ。自然と丁寧な暮らしを営んでしまう家を、髙山建築は目指しています。

