ZEH住宅補助金活用の全て!どう利用するか・何に注意すべきか

ZEH住宅は、省エネ性能が高く、太陽光発電などの創エネ設備を活用することで、年間のエネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指す住宅です。
近年、ZEH住宅には魅力的な補助金制度が設けられており、経済的なメリットも注目されています。

しかし、ZEH住宅の補助金制度は、その種類や条件が複雑で、どれが自分に適しているのか、どのように申請すればいいのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ZEH住宅の補助金制度の詳細と、適用可能な住宅タイプや条件をご紹介します。

□ZEH住宅補助金の概要と種類

ZEH住宅の補助金は、国や地方自治体によって様々な種類があり、それぞれ補助額や対象となる住宅タイプが異なります。
ここでは、主要なZEH住宅補助金について、具体的な金額や適用条件などを詳しく解説していきます。

*国土交通省の補助金

国土交通省では、ZEH住宅の普及を促進するため、複数の補助金制度を展開しています。
代表的なものに、「こどもエコすまい支援事業」と「地域型住宅グリーン化事業」があります。

1:「こどもエコすまい支援事業」
2022年11月に創設された新しい事業で、2023年に本格実施されました。
この補助金は、注文・新築分譲のZEH住宅に対して、1戸あたり100万円が支給されます。
以前実施されていた「こどもみらい住宅支援事業」の後継の補助金制度といえます。

2: 「地域型住宅グリーン化事業」
中小工務店などによる木造のZEH住宅に対して、上限140万円/戸の補助金が支給されます。
ただし、土砂災害特別警戒区域等は補助対象外となるので注意が必要です。

*環境省の補助金

環境省では、「戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業」を実施しています。
この補助金は、注文・建売のZEH住宅に対して、定額55万円/戸が支給されます。

*その他の補助金

上記の補助金以外にも、地方自治体独自の補助金制度が存在します。
例えば、東京都では「東京都住宅省エネルギー化促進事業」があり、ZEH住宅の建設に対して、最大100万円の補助金が支給されます。
ZEH住宅の補助金は、住宅タイプや地域によって異なるため、事前に各自治体のウェブサイトなどで情報収集を行い、自分に合った補助金制度を探しましょう。

□ZEH補助金利用時の注意点

ZEH住宅の補助金は、住宅取得の費用負担を軽減できる魅力的な制度です。

しかし、補助金制度を利用する際には、いくつかの注意点も理解しておく必要があります。

1: ZEH住宅は一般的な住宅よりも割高になる場合がある

ZEH住宅は、高断熱性能や太陽光発電システムなどの導入が必要となるため、一般的な住宅よりも建築費用が高くなるケースが多いです。
補助金によって自己負担額は軽減されますが、それでも一般的な住宅よりも割高になる可能性は高いです。

2: 間取りやデザインの制限がある場合がある

ZEHの基準を満たすためには、断熱性能や日射遮蔽などの要件を満たす必要があります。
そのため、間取りやデザインに制限がかかる場合があります。
大きな窓や高すぎる天井などは、断熱性を下げる要因となるため、ZEHの基準に合わない可能性があります。

3: メンテナンス費用がかさむ場合がある

ZEH住宅には、太陽光発電システムや蓄電システムなど、様々な設備が導入されます。
これらの設備は、性能を維持するためには定期的なメンテナンスが不可欠です。
メンテナンス費用は、設備の種類や規模によって異なりますが、一般的な住宅よりも高くなる可能性があります。

4: 申請のタイミングによっては間に合わない場合がある

ZEH補助金制度は、予算や時期によって募集期間が異なります。
申請のタイミングによっては、間に合わない場合もあります。
補助金制度の募集情報をこまめに確認し、計画的に申請を進めましょう。

ZEH住宅の補助金制度は、メリットと注意点、両方を理解した上で、計画的に利用することが重要です。

□まとめ

ZEH住宅の補助金は、住宅取得の費用負担を軽減できる魅力的な制度ですが、種類や条件が複雑で、注意点もいくつかあります。
この記事では、ZEH住宅の補助金の種類や適用条件、注意点などを詳しく解説しました。
補助金制度を活用することで、ZEH住宅のメリットを最大限に活かし、経済的にも環境にも優しい住まいを実現できます。
補助金の情報をしっかりと理解し、計画的な住宅選択をしましょう。

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