マイナス金利がローンに与える影響とは?借入金利と住宅ローンの関係を解説!

マイホーム購入を検討している、または既に住宅ローンを組んでいる皆さん。

将来の金利動向について不安を感じているかもしれません。
日銀のマイナス金利政策は、住宅ローン金利にどのような影響を与えているのでしょうか。

この記事では、マイナス金利政策が住宅ローンに与える影響について、変動金利型と固定金利型のそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
さらに、将来の金利上昇に備えるための具体的な対策も紹介します。

□マイナス金利政策は住宅ローンにどう影響した?

マイナス金利政策とは、日銀が金融機関に預けるお金に対して、金利を支払うのではなく、逆に手数料を徴収する政策のことです。
2016年1月、日銀はマイナス金利政策を導入しました。
この政策は、金融機関がお金を貸し出すことを促進し、経済活動を活性化させることを目的としています。

しかし、マイナス金利政策は住宅ローン金利にどのような影響を与えるのでしょうか。

*変動金利型の住宅ローン金利への影響

変動金利型の住宅ローン金利は、短期金利の指標である「短期プライムレート」に連動して決まることが一般的です。
短期プライムレートとは、各銀行が最も優良だと判断した企業に対し、1年以内の短期融資を行う際に適用される金利のことです。
日銀の金融政策が変更されて短期プライムレートが変動すれば、それに連動して変動金利型の住宅ローンの借入金利も変動する可能性が高くなります。

*固定金利型の住宅ローン金利への影響

固定金利型の住宅ローン金利は、長期金利の指標である「長期国債金利」に連動して決まることが一般的です。
長期国債金利は、国が発行する長期国債の利回りであり、市場の金利水準を反映しています。
日銀のマイナス金利政策は、短期金利を低下させる効果が大きい一方で、長期金利への影響は限定的です。
そのため、マイナス金利政策導入後、固定金利型の住宅ローン金利は大きく変動していません。

*フラット35への影響

フラット35は、住宅金融支援機構が提供する長期固定金利型の住宅ローンです。
フラット35は、金利が長期固定されているため、金利変動のリスクがありません。
マイナス金利政策導入後も、フラット35の金利は安定しています。

□変動金利上昇への対策

金利は、いずれ上昇する可能性があります。
将来の金利上昇に備えるためには、どのような対策を検討すればよいのでしょうか。

1:繰り上げ返済

繰り上げ返済は、住宅ローンの残債を早期に返済することで、金利負担を軽減できる有効な手段です。
金利上昇に備えて、余裕資金があれば積極的に繰り上げ返済を検討しましょう。

2:固定金利型への借り換え

変動金利型から固定金利型への借り換えも有効な対策の一つです。
固定金利型は、金利が固定されているため、金利上昇のリスクを回避できます。
ただし、借り換えには手数料などが発生するため、費用対効果をしっかりと検討する必要があります。

3:市場価値向上

金利が上昇すると、不動産価格が下落する可能性があります。
そのため、不動産の市場価値を維持・向上させることが重要です。
リフォームや増改築などを行い、不動産の価値を高めましょう。

□まとめ

マイナス金利政策は、短期金利を低下させる効果が大きく、変動金利型の住宅ローン金利は下落傾向にあります。
しかし、将来の金利上昇に備えて、繰り上げ返済や固定金利型への借り換え、市場価値向上などの対策を検討しておくことが重要です。
この記事で紹介した情報を参考に、賢く住宅ローンを利用し、安心してマイホームライフを送ってください。

家づくりコラムカテゴリの最新記事